ZendでDbのMeta情報をキャッシュする

なんのこっちゃ?って感じですよね。僕もそう思います。

ZendFrameworkを利用する場合、Zend_Db_Table(Row、Rowsetも)を利用することが多いと思います。Zend_Db_Table_Abstractを継承して、テーブル名と他テーブルとのリレーションを定義するだけで、DBの登録、更新、削除ができてしまう優れものです。個人的にはこれだけ、ZendFrameworkを使ってみようってきっかけになりました。

これらがテーブル名とリレーションだけしか定義してないのに、存在しないカラム名を指定して処理しようとすると、”そんなカラムはないよ!”ってエラーを出してくれます。賢いです。これができるのって、テーブル関連の処理をするたびに”describe”が実行されて、テーブルの情報を取得しているからなのです。気がきいてます。

ただ1点、”describe”が実行される量が多すぎるんです。これが処理が遅くなる原因になることがあります。ここででてくるのがDbのMeta情報のキャッシュ。DbのMeta情報というのは、”describe”の実行結果です。なので、これをキャッシュとして保持しておくと、”describe”をしなくても、情報が手に入るため余計なSQLをDBに実行しなくてすみます。

たかが”describe”ですが、実行回数がほんとに多いので、だいぶ変わります。
Zend_Db_Table使うときは、セットで設定するくらいでいいのではと思っています。

Bootstrap.phpの中にこんな感じで書いておくと使えます。

    protected function _initDbCache()
    {
        $frontendOptions = array('automatic_serialization' => true);
        $backendOptions = array('cache_dir' => APPLICATION_PATH . 'cacheディレクトリへの相対パス');
        $cache = Zend_Cache::factory('Core', 'File', $frontendOptions, $backendOptions);
        Pb_Db_Table_Abstract::setDefaultMetadataCache($cache);
    }